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2006年05月24日
RSS導入の費用対効果を議論するのは馬鹿げたこと?
海外で早くから RSS に取り組んでいる大手サイト PRWeb のブログで、RSS と ROI についての意見 が出されています。
PRWeb とは、プレスリリースをカテゴリ別に RSS 配信していることで有名なサイトです。
その中の人が「RSS導入の費用対効果を議論するのは馬鹿げたこと」と言っています。
要点はこうです。
- RSSとは HTML や JPEG のような基本要素なので、そのもの自体にビジネスモデル=費用対効果を求めても意味がない。
- しかし、ビジネスモデルが成り立たないからといって無意味であるといっているのではない。
- RSS とは企業基盤を改善するのに役立つ「一要素」なのだと思う。
- RSS を利用することで情報を取得する方法の選択肢を広げることは利用者にとって良いことであり、結果的に全体のコストを下げたりブランド価値を上げたりして企業基盤に好影響を与えることもできるだろう。
では何故 PRWeb で RSS 配信を実施したのか。
費用対効果を考えて実行するというアプローチではなく、次の理由により実施しただけだ、と締めくくっています。
Providing your content to consumers in their preferred format is always the right thing to do.
( 情報を利用者の好む形式で提供するということは常に正しい方向だから )
--
RSS が利用者にメリットをもたらすことは多くの人が同意するところなのですが、「で、RSS配信して売り上げいくら上がったの?」という議論をする前に、もっと利用者(顧客)のことを考えて行動しなさい、というのが趣旨ですね。
個人的にも同意です(あ、でも、ある程度の効果測定は現状認識のために必要だと思います)。
投稿者 aka : 2006年05月24日 11:08 / 2006年05月 / (~2006) RSS/Atom 関連の規格や製品
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RSSの費用対効果という記事を見て、普及にはiPodのようなインパクトのある製品の一層数多くの出現を待つしかないという気がしています。RSS、Atomはいずれ普... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年05月27日 20:42
コメント
RSSは、「情報を利用者の好む形式で提供するということは常に正しい方向だから」のコメントにすごく感動しました。
その通りで、顧客の事を考えて動かないといけませんよね。(^^)
机上の空論より、実際使ってみないとね。(^^)
投稿者 リア・ライブ : 日時 2006年05月24日 12:06
選択肢が多くなるのは、利用者からするとメリットが多い。
ただ、選択肢が多すぎることで、利用者が混乱することも多い。
なので、利用者のスキルに合わせたアプローチで情報提供できるのが、一番ですね。
私も日々、その点で悩んでます。
投稿者 hoshi10 : 日時 2006年05月24日 16:45
オンラインマーケティング会社に勤務しています。RSSは企業基盤として必須、会社としてユーザに啓蒙を含めて(現状は)取り組みが必要なツールであると思いますが、まず社内のコンセンサスがなかなかとれません。
実際に使ってみると、どんなに業務上・ふだんの生活にも便利かがわかると思うのですが。
投稿者 モモ : 日時 2006年05月25日 10:00